ラダックに来てから初めてお腹を壊した。
腹の不調は全身に影響を及ぼし、朝から体がだるい。
なんでこんな日に急にお腹を壊すのかと、うんざりする。
8時集合と言われたので時間通りに行ってみると、
まだスタッフが準備中で「ん?もう来たの?」みたいな雰囲気。
おいおい冗談じゃないよ、とは思うが海外ではよくあること。
チャイを飲みながらぼんやりと時間をつぶす。
ようやくメンバーが出揃いスタート。
インド人のアモー(細い足にもじゃもじゃのヒゲ)と、ガイドのソンナム(21歳の青年)の3人を
メンバーとして出発。
1日目。
土で固められたトレッキングルートや岩山を歩く。
遠くには雪山が見えていて、荷物を背負った数頭の馬が僕たちを追い越していく。
初日は3565メートルのストック村から4480メートルのマンカルモキャンプ2まで5〜6時間。
ゆるやかに登り、たまに大きな丘をこえる。
腹の調子がすこぶる悪い。荷物が重く感じる。
高地の影響か、はたまたお腹の影響か、明らかに熱が出ているような倦怠感を感じる。
どうにかこうにかマンカルモに着いたときには気持ちの悪さ、お腹、呼吸の乱れと全てが不調で、
思わず食事テントと呼ばれる共有スペースでそのまま寝ていた。
アモーは30分ほど遅れて到着。ゆっくりのペースだが順調そうだ。
14時30分ごろに初日の行程は終了。
テントで休憩をとる。夕食はチャーメンのケチャップ和え。
夜は何回かトイレへ。下痢が止まらない。
呼吸がいつまでも整わずハアハアと繰り返す。
もう二度と高所登山は御免だと考えながら眠りについた。
